知る

家庭や学校でできる
生ごみ対策

かえる
生ごみ処理のいろは
ダンボール コンポストの作り方
家庭で使える 生ごみ処理ツール
子ども向け 教育コンテンツ

生ごみダンボールコンポストの作り方

概要

ダンボールコンポストは、においが少なく、水分調節が簡単で、ベランダでも取り組み可能な、初心者向けの生ごみリサイクル方法です。今日から始められる生ごみダンボールコンポスト、その準備と使い方をステップバイステップでご紹介します。

本ページの掲載情報tは、NPO法人循環生活研究所にご提供いただきました。

用意するもの
  • ・二重構造の段ボール箱
  • ・二重底にする段ボール
    (底だけを2重にします)
  • ・コンポスト基材
    (モミガラくん炭15L、ヤシがらチップ10L)
    基材は臭いが出にくく、虫が入りにくい、水分調整をしてくれるものを組み合せています。
  • ・虫よけキャップ
    (Tシャツを帽子状に縫って作ります)
  • ・スコップ
    (移植ごてなど生ごみをまぜるために使います)
  • ・温度計
    (堆肥の温度をはかり、分解の状態を把握します)
  • ・風通しのよい台
    (カゴなど網目状になったもの。これがないと底が抜けてしまいます)
POINT
  • このダンボールコンポストには、貝殻を除く生ごみ全般を投入できます。
  • 堆肥づくりのコツは、よく混ぜて、生ごみを分解する微生物の動きを活発にしてあげること。生ごみに含まれる栄養、水分を利用し、混ぜて酸素を入れると微生物が自然発生し順調に分解します。ときどき温度が上がりますが、微生物がよく働いている証拠です。

準備しましょう

箱の底に目張りします。虫が入らないように箱の継ぎ目にクラフトテープをはります。

箱の底を二重にします。

基材を箱に直に入れます。よく混ぜます。

雨のかからない場所に設置します。ベランダ、軒下など風通しのよい台の上におきます。

毎日のお世話をしましょう

中央に穴を掘り生ごみを入れます。生ごみは1日500~800gを目安に、混ぜやすい大きさにします。生ごみのない時は入れなくても大丈夫です。

生ごみに基材をかぶせ、軽く和えます。

虫よけキャップをかぶせます。箱のふたを閉め、キャップを下までかぶせ虫を予防します。

次の日、前日の生ごみを混ぜます。入れた範囲を混ぜるようにすると分解がうまく進みます。

熟成させましょう

生ごみ投入後約3ヶ月間は、毎日のお世話を続けます。

約3ヶ月後、計50㎏ほどの生ごみを入れたら投入を中止します。

熟成させます。週1回、水約500mlを堆肥に混ぜ込み、約3週間が経過したら熟成が完了します。

  • 本ページ掲載情報は、NPO法人循環生活研究所(堆肥づくりの専門機関)にご指導いただきました。同研究所は、教科書付きのダンボールコンポストセットを取り扱うほか、全国でダンボールコンポスト講座(初心者・経験者向け)や生ごみ堆肥を使った菜園講座などを提供しています。
資源米からできたポリ袋

資源米からできたポリ袋

生ごみを可燃ごみや資源ごみとして出す場合に必要となるごみ袋も、できる限り環境配慮が行き届いたものを使いたいものです。 こちらのごみ袋は、賞味期限切れや流通過程で廃棄されるお米を利用したバイオマスプラスチックから作られたものです。お米を35%含む日本ならではのバイオマスプラスチックです。透け感や強度などは市販品と同様で、使い勝手も考えました。

(販売元:らでぃっしゅぼーや株式会社)

キャノワーム

CAN-O-WORM/キャノワーム

キャノワームはオーストラリアで20年前に開発された、ミミズを使って生ゴミを堆肥化するための機能的な商品です。 自然界の循環サイクル(食物連鎖)を活かし、安全で効果的、しかも電力を使用しません。また、生成される堆肥は植物が直接吸収し易い硝酸態窒素を多く含んでおり、土壌の改良にも役立ちます。 維持費がかからないほか、園芸用肥料を手に入れることもでき経済的なほか、ベランダに設置できる省スペース性もポイントです。

(販売元:TUMBLEWEED社日本総代理店grege/グレージュ)

ワークショップ教材
『挑戦!ごみゼロ生活』

概要

「環境ラボ」は、ごみ問題を体感しながら学習できる、小学生向けのワークショップ型教材です。家庭から出るごみを生徒自らが計測し、ごみを減らすアイディアを考え、ごみゼロ生活に挑戦します。

ごみ問題という身近な「社会」テーマを扱いながら、実際にデータを計測して分析するという「理科」の力や、計測したデータ(数値)を整理してグラフ化する「算数」の力を鍛えることができるため、「総合学習」の時間にぴったりのプログラムです。

ごみをゼロにするなんて、本当にできるのかな?! 自分たちの足元から見直して、ごみゼロ生活に挑戦してみませんか?

*本ワークショップ教材は、学校(教育機関)や自治体、市民団体やNPOなどによる非営利の環境教育にお役立ていただく目的で、全てフリーアクセスとしています。商業利用はお控えください。

対象年齢小学3~6年生
対象授業総合学習の時間 等
授業時間90分 x 4回(もしくは、45分 x 8回)

ワークショップ(WS)のゴール

  • 身の回りのごみに関心を持つようになる
  • 事実を計測して分析する力が身につく
  • 自ら行動して課題解決する姿勢が身につく
必要なもの
  • ・サインペン(黒)
  • ・付せん(2色)
  • ・ワークシート(5種類)
  • ・A3の厚紙(白)
【ダウンロード】

WS1:ゴミについて知ろう

まずは「ごみって何?」ということから。 「毎日みんなはどれくらいごみを出しているかな?」「ごみにはどんな種類があるかな?」などなど、自分たちなりに予想して議論します。 ごみに関するいろはを学んだ後は、ごみの計測を実践!1週間分のごみの量を正確に測る方法を学び、各家庭で実際に計測します。計画通りに測れるかな?

WS2:ごみゼロ生活に挑戦しよう

1週間でどれくらいごみが出たのかな? 各家庭のデータを持ち寄ってグラフ化し、ごみの出処を分析します。そして、そこから「ごみゼロ生活」への挑戦がスタート。 まずは、燃えるごみや資源ごみなど「形あるモノ」のごみを減らすアイディアを考えます。酒飲みのお父さんのビール瓶を減らす?ごみ箱を家からなくして捨てられないようにする?考えたアイディアを家庭で実践!

WS3:ごみゼロ生活に挑戦しよう

モノのごみをどれだけ減らせたかな?どのアイディアがうまくいったか、みんなでふりかえり。 「このやり方は楽しかった!」「こうすればもっと減らせるかも!」など、次に活かせるヒントを探しましょう。 そして、次は難関の生ごみ削減へ。生ごみを減らすためのアイディアを考え、お母さんの協力も仰ぎながら、2回目の挑戦です!

WS4:ごみゼロアイディア発表会

生ごみも減らせたかな? 生ごみ削減アイディアの実践結果を共有した後、全体をふりかえり。「どんなアイディアが一番よかった?」「そのコツは?」など、実践してわかったこと・感じたことなどを企画書としてまとめて、みんなに提案します。 最後は「どのアイディアを真似してみたいか?」みんなで投票して終わりましょう。 毎日に活かせるアイディアは見つかったかな?

ワークショップ・ファシリテーターを派遣します!

カエル+プロジェクトでは、本教材を活用したワークショップの実施をサポートする、専門ファシリテーターを派遣します。提供業務の内容や条件についての詳細は、こちらよりお問い合わせください。